相模原市の第三セクター、さがみはら産業創造センター(SIC)は4月、東京都内に中小企業向けの共用オフィスを開設する。利用料を通常よりも低く設定することで、首都圏で販路を開拓したり、共同研究・開発の連携先を探したりする地方企業を支援する。企業の要望に応じて、SICの職員らが提携先などとのマッチングも手がける。
東京都港区にある機会振興会館の地下3階に「東京ビジネスインキュベーションサポートセンター」を開く。延べ床面積は約100平方メートルで、約30社がオフィスとして利用できる。オフィスには机やいすのほか、共用のコピー機やインターネット回線を整備する。利用料などは未定だが、通常のオフィスより割安に設定するという。コスト面から単独では東京の営業拠点を設けにくい企業に活用してもらう。
施設を利用する企業のニーズを聞きとったうえで、製品開発や販売などで連携できる首都圏の企業も紹介する。SICのネットワークを活かし、台湾など海外企業との仲介も手掛ける。
機械振興協会のほか、京都リサーチパーク(京都市)、東予産業創造センター(愛媛県新居浜市)など企業の事業支援を手掛ける6団体と共同で設置を運営する。
(日本経済新聞 2012.2.10 掲載)
記事中「6団体」とあるのは、JASFA南関東支局長で、GMP創房を主宰する前田圭一郎氏も含まれ、中小企業やベンチャー支援を積極的に展開しています。